■組織を構成単位とする社会から、ネットワークを構成単位とする社会へ
21世紀の経営モデルはどのようなものでしょうか?
ピーター・F・ドラッカー氏は、組織を構成単位とする社会について語りましたが、その点で彼は正しかったといえます。
私自身もよく分かっていないので、間違っているかもしれませんが、21世紀はネットワークを構成単位とする社会が中心になるかもしれません。
既に今日の世界では、「コネクティビティー(相互接続性)」がキーワードになりつつあります。
ソーシャルメディアやその背後にあるインターネットの膨張を見れば、それは明らかです。
組織であれば「マネージする(管理する)」ことが重要なのですが、ネットワークであれば「リードする(指導する)」ことがポイントになると思います。
組織と違い、ネットワーク内ではあなたは他人に対して何の権限も持っておらず、管理ができないからです。
権限がなければ、自らがリーダーシップを発揮するしかありませんからね。
by ジム・コリンズ(Jim Collins)氏
ジム・コリンズ氏は、世界的な経営学者です。
米スタンフォード大学大学院修了、米スタンフォード大学経営大学院教授を経て、1995年、出身地のコロラド州ボルダーに経営研究所を設立しています。
あの『ビジョナリーカンパニー』シリーズ一連の著作で世界的にその名を轟かしていますね。
これまでの社会は、組織を構成単位とするものでした。
しかし、これからの社会は、個々が独立した上でのネットワークを構成単位とする社会になっていきます。
そうなってくると、必然的に組織を統制していたマネージャーの存在は不用となってきます。
これからの時代に必要なのは、マネージャー(管理者)ではなく、リーダー(指導者)なのです。
以前、大企業をリストラされた部長職の人が、転職活動をしていて面接を受けた企業の面接官に、「あなたは何ができますか?」と聞かれたところ・・・
「部長ができます」
と、答えたそうです。。
冗談ではなくて、マジです。
そういう人には、この先、未来のない世の中になっていますね。
ではまた!
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